空間の繋がりとメリハリ

最近ではワンルームのような一体感のあるLDKが設けられることが多いです。視界を遮ってしまう壁や間仕切りはできるだけ設けないようにすることで、広さや開放感を得られますし、家族と顔を合わせてコミュニケーションを取りやすくもなるのです。しかし、全く壁がなくなってしまうと、空間が間延びしてメリハリも損なわれてしまいます。

そこで視線を抜けさせつつも間仕切りの役目を果たしてくれるような壁を設けることで、空間の繋がりを大事にしながらも、メリハリをしっかりとつけることができます。程よい高さの腰壁を設けたり、アーチ状の垂れ壁を設けてそれぞれの空間をゾーニングするのです。他には、床に高低差を付けることで空間のメリハリをつけるのもいいと思います。

最近では一体感のあるLDKに隣接する形で和室が設けられることが増えています。この場合、洋風のLDKと畳の和室が隣接するため、和室に高さを設けて小上がりにすることで洋風空間と和風空間が隣接しても互いの空間に違和感を与えることなく、それぞれの空間が存在できるのです。視界を遮るものは何もなく、空間の繋がりをしっかりと得ながらも床に高低差をつけることで空間のメリハリが生まれるのです。

我が家は、ダイニングとリビングの境に木の格子を設けました。この格子がLDKのアクセントとなっているだけでなく、ダイニングとリビングのそれぞれの視線を緩やかにカットしながらも、明るさをしっかりと通すため互いの空間が閉鎖的な印象となることもないのです。空間の繋がりを確保する時には同時に空間のメリハリにも注目して上手に空間造りをしましょう。

コンセントについて

今までは住宅への不満というと収納の問題が第一位でした。しかし、最近では家造りで誰もが収納に力を入れるため収納への不満が解消されつつあるのです。そこで最近住宅への不満でよく聞かれるのがコンセントの位置や数においてです。些細なことのようにも感じられますがこれが意外と生活に与える影響が大きいのです。

コンセントは設け過ぎていても邪魔に感じることはありませんし、後からここにも欲しい!と思っても簡単に取り付けることができないだけにしっかりと暮らしをイメージして余裕を持って設けておきたいものです。

例えば、コンセントを設けていてもドアを開けると隠れてしまう壁に設けていても不便です。また、コンセントが目立たないようにLDKの四隅にコンセントを設けると、掃除機をかける際に挿し口を何度も変えなくてはならず、スムーズに掃除が行えないという不満に繋がります。

最近では充電式掃除機を利用する人も多いです。これを使用している家庭はもちろん、今後使用する可能性がある場合には掃除機を収納する収納庫内にコンセントを設けておくといいのです。そうすれば掃除機を収納している状態で充電を行うことができるからです。また、お掃除ロボットも急速に人気を高めています。お掃除ロボット用のコンセントをつくることも検討しておきましょう。

ビデオやスマホ、パソコン、カメラなど充電する場所を一か所に集約させておくと便利ですし、このようにコードが集中する箇所は、できるだけスッキリと見せるように配慮することで生活感を感じさせにくくなるのです。コンセント計画は軽視せず、じっくり考えて設けましょう。

サンルームのある暮らし

サンルームとは、壁や屋根、扉などをガラス張りにして太陽の日差しをたっぷりと採りこめるようにした部屋のことを言います。室内では得られない、自然との一体感や明るさから開放感あふれる空間が広がるのです。我が家はリビングに隣接してサンルームを設けました。リビングとサンルームの境には段差を設けずフラットに繋げています。

段差がないことで小さい子どもから高齢者まで安心して行き来が行えますし、行き来のスムーズさから近寄りやすく、いつまでも利用し続けたいと感じられる空間が広がるのです。我が家のサンルームの上には同じサイズの二階バルコニーが設けられており、これが屋根代わりとなってくれています。前面や側面には紫外線をカットしてくれながらも、明るさはしっかりと通してくれるパネル扉を設けています。

片側の側面はリビングの先に設けた和室から行き来ができるようになっているため窓ガラスが設けられています。パネル扉は天候に合わせて自由に開閉できます。晴天時には扉を開け放ち庭との一体感を高め、暖かい日差しをたっぷりと浴び、心地よい風を肌で感じ、自然との一体感を感じられるサンルームが広がります。

気温や天候に合わせて、側面だけオープンにしたり、全面の扉の半分だけオープンにしたり、フルクローズにして利用したりといろいろなシーンで最適の空間を作り出すことができています。室内の空間では味わうことができない開放感いっぱいのサンルームは、食事をするのもお茶をするのも、読書をするのも一味違った時間が流れるのです。

和室の活用方法

今までは玄関近くに独立型の和室が設けられることが主流でした。客間として利用したり、宿泊ルームとして利用できたり、床の間のある和室は日本の住宅を代表するスペースの一つでもありました。しかし、住宅の洋風化が進み和室のあり方も大きく変わりつつあるのです。

最近では独立型の和室ではなく、リビング延長型の和室が設けられることが主流となりつつあるのです。リビングを広々と確保し、その一角を畳スペースとして利用する家庭もありますし、和室とリビングの境には建具を設けずオープンにしている家庭も多いです。我が家はリビングの延長上に和室を設けました。普段は建具を開けっ放しにして、いざという時は建具で仕切って個室としても利用できるようにしました。一体感のあるLDKに隣接する和室は、リビングの延長として多目的に利用しやすい空間が広がっています。

和室からはリビングの先に設けたウッドデッキへも行き来ができますし、玄関から直接和室へ行ける動線も確保しました。玄関から和室、和室からリビング、リビングから玄関と回遊型動線にしたことで、和室の利用方法の幅が広がっています。普段は、子ども達の遊ぶスペースや昼寝スペース、洗濯物をたたんだり、アイロンがけをする家事スペースとして利用していますが、いざという時は客間として利用できるのです。

客間として利用する場合は、和室との建具で仕切ってしまえば、生活感あふれるリビングを見られることなく、玄関から直接和室へ案内できます。家族も通常通りリビングで過ごすことができるのです。和室をどのように利用させたいかをしっかりと考え、間取りや広さ、動線に配慮しましょう。

玄関ホール

住まいを新築する時、電気配線をかんがえていくのは、設計段階で、かなり早い時期です。住まいの室内配線は、LDKや水回りやプライベートルームの居住スペースだけでなく、階段や廊下など移動のためのスペースについても考えていきます。動線の電気配線は、移動の時の安全確保のための照明だけでなく、掃除するためのコンセントもあれば、便利です。

また、最近は、収納についても、家具などでなく、収納するためのスペースとして考えるようになりました。そのスペースにも、電気配線を考えなければいけません。

私の姉が住まいを新築した時、限られたスペースをできるだけすっきりとしたいと思いました。収納は、作り付けにするか、スペースを確保しましたので、居住スペースが広々としました。居住スペースや移動スペースの電気配線については、いろいろ考えていきましたが、収納スペースにいては、あまり考えませんでした。特に、玄関ポーチの一部を間仕切りして、憧れのシューズインクロゼットを作りましたが、完全に間仕切りしていないので、玄関の照明で十分だと思い込んでいて、改めて、電気配線を考えませんでした。

コンセントについても、収納ということで、問題はないと思っていました。しかし、夜遅く帰宅した時や天気の悪い時は、どうしても、明るさが十分ではありませんでした。また、梅雨や秋雨だけでなく、雪の日などは、夜に乾燥機を稼働させておくと、翌朝には、傘や靴やコートなどがすっかり乾きます。そのためにも、電気配線をし、コンセントを設置しておけばよかったと思いました。

今は、乾かしたい時だけ、玄関ホールに設置したコンセントから延長コードで電源を確保しています。夜遅く、帰宅した時に、その延長コードに引っかかることもあります。収納スペースについての電気配線についても、よく考えればよかったと思いました。

リビング収納

家族が長時間過ごすリビングには、たくさんのものが集まりやすい空間でもあります。しかしもので溢れてしまうと、リビングの快適性や居心地の良さは低減してしまいます。そこでリビングに集まるものをきちんと整理できるように、リビング収納が充実した住宅にするといいと思います。

我が家はこのリビング収納を充実させました。リビングには子ども達のおもちゃや外出先で着ていた上着や散らかりやすいです。また幼稚園カバンや帽子、ランドセルなどいつまでも置きっぱなしの状態になっていることも多いです。また生活をする上で必要な日用品などがここに管理されてあると便利さも高まります。我が家は、リビングの背面に収納庫を設けました。室内から見えない収納スペースを設けることで、見せたくない日用品や掃除機などをスッキリと片付けることができるのです。

壁一面には大きな棚を造り付けました。収納するものに合わせて棚の高さを自由にアレンジできるのでデッドスペースを生みにくく、スペースを有効利用しやすいのです。外出先で着ていた上着が散らかりやすいということで、一部分をコートクロークにしました。上下二段に設けられたポールには、大人用の上着と子ども用の上着をきちんと掛けられるようになっています。

来客時にはお客様用のものまできちんとここで管理できるのです。ランドセルや幼稚園グッツ、おもちゃなど子ども達が自分で出し入れしやすい場所を利用して整理しているので、自分のものは自分で管理する習慣も身に付いてきました。家族が長時間過ごすリビングこそ収納を充実させ、スッキリと快適性の高い空間を維持したいものです。

ヒートショックを防ごう

昔から「年寄りに一番風呂は良くない」と言われています。暖かいところから寒いところに入ると、急に血圧が高くなり、ショック症状を起こすのがヒートショックと呼ばれるものです。このヒートショックで年間14000人の人が亡くなっていると言われています。浴室での高齢者の事故を防ぐためには、浴室を寒くしないことが大切なのです。これからの寒い時期は特に気をつけなければならないのです。

一番風呂でも浴室を暖かくするときに活躍するのが浴室換気暖房乾燥機です。この予備暖房機能を使用すれば、浴室の入浴時のひんやり感を緩和してくれ、入浴前に浴室を暖めておいてくれるのです。これなら一番風呂でもヒヤッと冷たい印象がなくなり、ヒートショックを防ぐことができるのです。これには、浴室をすばやく換気してくれる機能がありますし、衣類乾燥機能もあります。この衣類乾燥機能は主婦にとって大きな機能です。冬期や梅雨時期、屋外に洗濯物を干せない場合があります。このような時でも浴室の遊休時間を利用して衣類を乾かすことができるのです。洗濯物がしわになりにくく、花粉やホコリも付かないので清潔に乾燥できるのです。

ヒートショック対策にも家事のお助け役にも役立つのです。最近のユニットバスは、全体を断熱材でスッポリと覆う構造になっています。断熱材を壁、天井、床と浴室全体に張り巡らせることで、魔法瓶のように熱の出入りを防げるのです。特に熱の逃げやすい窓の部分には特殊なガラスを採用して暖かさを逃さないように対策しておきたいものです。

お気に入りカップボード

我が家のキッチンに設けたカップボードは、キッチンの空間に合わせてピッタリとなるように造りつけてもらいました。このカップボードは、扉三枚分の広さがあり、天井近くにまで広がっていることで収納力抜群です。キッチンで必要なものがこのカップボード内に全て収まっていることで、家事の効率も高まりました。

まずこのカップボードの扉一枚分は、キッチンパントリーとして、食材やキッチン雑貨を収納しています。レトルト食品や乾物、お菓子にお米などしっかりと収納できています。この隣の扉一面には、食器類を収納しています。普段使いするものからお客様用の食器までこの一面に並べられているのでお皿選びがしやすくなりました。お弁当は箱やタッパまでここに収納しており、器関連のものが全てここに収められているのです。そして、その隣の一面には、キッチン家電を収納しています。毎日のように使用する電子レンジや炊飯器は、手の届きやすい中段部分に、そしてホットプレートやたこ焼き器、フードプロセッサーなどその他のキッチン家電も大きさや重さ、そして使用頻度に合わせて上段、下段部分に収納しています。

収納力に優れているだけでなく、このカップボードの前には磨りガラスの扉が設けられており、キッチンを使用しない時や、来客時には扉で閉め切ってしまえば、生活感の感じるキッチン家電などが一切目に入りません。スッキリとスタイリッシュなキッチンとなるのです。このカップボードのおかげでキッチンでの家事が楽しくなりました。

広々洗面室

私の周りにも新築住宅を購入する人が多いです。新築住宅を見る機会が多い私は、友人達の家を見て感じることは、洗面室が広いということです。洗面室の一般的な広さは今までは1坪と言われていました。しかし友人宅の洗面室は1.5坪~2坪の広さがあり、洗面室がより使いやすい空間となっていたのです。

広さに余裕のある洗面室が求められるのは、洗面室を家族みんなが一日頻回に渡って使用するからです。手洗いをするのはもちろん、歯磨きをしたり、ヘアセットやお化粧、髭剃りなど身だしなみを整えたり、入浴の前後や洗濯機を設置することから家事を行う場でもあるのです。いろいろな目的で使用される洗面室であるだけに広さに余裕があるとより使いやすい空間が広がるのです。

例えば大きさのある広い洗面台を設置することができます。家族が二人ならんでもゆったりと身支度ができるようになれば、朝の身支度で追われる時間帯でもスムーズに身支度が行えます。朝の洗面室の取り合いの状態を避けられるのです。またいろいろな用途で使用される洗面室には、収納しておきたいものも集まるものです。広さに余裕があると、これらをきちんと収納できるスペースを確保できます。

タオル類はもちろん、家族の下着やパジャマも洗面室に収められておくと入浴前の事前準備も楽です。洗濯機があるので洗濯関連用品を収納したり、シャンプーの在庫などこれらの物をきちんと管理できる収納スペースがあると助かります。必要なものがしっかりと収納できるスペースを確保しておきましょう。また服を脱いだり、着たりと動作も多い空間だけに広さがあると着替えもスムーズに行えます。洗面室の広さは必須なのかもしれません。

シューズクロークからの動線

玄関の隣にシューズクロークを設けるのは、最近では当たり前のようになっています。玄関は住宅の顔とも言われる部分です。家族が毎日出入りするのはもちろんのこと、家に来たお客様が第一印象を決める重要な空間であるだけに、スッキリと清潔感が得られ快適性の高い空間にしたいものです。それを実現するためにもシューズクロークの存在は絶大です。

我が家にも玄関横にシューズクロークを設けました。玄関スペースよりもこのシューズクロークの収納力の方が重視したほどです。シューズクロークと言っても、傘や家族の靴を大容量に収納しておく場として捉えるのではなく、外で使用する物をサッと片づけられる土間収納もあると便利なのです。玄関部分やポーチ部分には外で使用した、子どものおもちゃやスポーツ用品、ベビーカーに旦那さんの趣味のゴルフ用品やサーフボードなどつい置きっぱなしになるものが多いです。これらのものが玄関内やポーチ部分に散らかることで玄関の印象を台無しにしてしまうのです。この問題を避けるためにも土間収納は有効なのです。

靴だけではなく外で使用した物までもしっかりと収納できるシューズクロークからの動線にも注目しました。我が家はこのシューズクロークから室内への動線を確保したことで、ここで靴や物を収納し、そのままスムーズに室内へ入ることができるのです。スムーズな動線を得ることで、子どもでも自分が履いていた靴や外で使った物をきちんとここに片付けてから家へ入るように習慣が身に付けやすくなるのです。

通常は行き止まりになっていますが、靴や物をしまって、また玄関から入るのでは面倒と感じやすくなってしまいがちです。子どもでも物を管理しやすいように動線を確保したのです。この動線を確保したことで、メインの玄関には靴や物が散らかりにくく、スッキリとキレイな玄関が広がるようになりました。シューズクロークからの動線にも配慮してシューズクロークを設けてみてほしいと思います。