二階ホールに壁面収納

階段を上がった先のホールがただの通路となっていませんか。今までは二階の廊下やホール部分はただの通路としてしか考えられていませんでした。しかし、最近ではこれらのスペースを一つの空間として考えるようになってきているのです。

我が家は階段を上がった先の二階ホールは6帖のゆとりのある広さとなっています。このホールを中心に二階の間取りを決めたほどです。このホールから各部屋へ行き来をするので二階に廊下が設けられていません。廊下がないことで各空間を広々と確保でき、空間を最大限に有効活用させることができています。

この二階ホールの壁一面には壁面収納が設けられています。写真好きな我々夫婦はアルバムがたくさんありますし、主人は漫画も大好きで数多くの漫画があります。そこでアルバムと漫画を一か所で整理できる壁面収納を設けたのです。子ども達の絵本もきちんと整理できていますし、下部は引き出し収納にして子ども達のおもちゃを収納しています。この壁面収納を設けたことでこの二階ホールがミニライブラリーのような空間になっています。

休日には主人がここでゴロンと横になり漫画を読んでいますし、その横で子ども達がおもちゃで遊ぶこともあります。家族みんなで写真を開いて思い出話に花をさかせることもあります。収納への満足度が高められているだけでなく、家族のコミュニケーションの場が一つ増えたのです。二階ホールをただの通路にするのではなく、一つの空間として有意義なスペースとなるようにしましょう。

小上がりの和室

最近では視界を遮ってしまう間仕切りをできるだけ設けず、一体感のあるLDKが設けられることが多いです。このLDKに隣接する形で和室が設けられる間取りも人気となっています。このような間取りにすることで廊下スペースが必要なくなります。今までは当たり前のように設けられていた廊下ですが、最近では廊下がデッドスペースとして考えられるようになってきました。

廊下を設けないことで、空間を広々と確保することができ空間を有効活用しやすくなるのです。和室にまで視線が繋がることでリビングにより広さや開放感を与えることができますし、キッチンで家事をしながらも和室にまで目線が行き届くことで子どもが遊んでいる様子や昼寝をしている様子をしっかりと確認できるので、安心して家事を行うことができるのです。しかし、洋風のLDKと畳の和室が隣接するため空間のメリハリも大事にしたいものです。

そこで和室に高さを設けて小上がりにすることで横のつながりをしっかりと確保しながらも、床に高低差があることで空間に立体感が生まれ、建具で区切っていなくても空間のメリハリが得られるのです。和室に高さを設けることで畳下にはデッドスペースが生まれます。ここに引き出し収納を設け、和室で使用する座布団やお昼寝用グッツ、子ども達のおもちゃなど収納しておくには最適のスペースとなります。

また、和室という風情を出すには和室の中央を掘り込み、冬は掘りコタツとして利用できるようにするのもいいと思います。住宅の洋風化が進み、和室が数を少なくしていますが、「今」に合った和の空間を取り入れたり、昔ならではの風情のある和室を設けたり和の空間を楽しみたいものです。

住宅に当たり前のように設けられている窓ですが、住宅の快適性を大きく左右することを忘れてはいけません。この数字を見て下さい。暖房時の熱が流出する割合は、屋根5%、床7%、換気・外壁15%、窓58%です。冷房時に熱が入る割合は、床3%、換気6%、外壁7%、屋根11%、窓73%です。この数字を見ると窓の断熱性が非常に重要であることが一目瞭然です。

そこで多くの家庭で取り入れられているのが、遮熱高断熱Low-E複層ガラスです。2枚の板ガラスの間に乾燥空気を封入し、室外側ガラスの中空層面側に遮熱高断熱特殊金属膜をコーティングしたものです。この特殊金属膜は太陽光線のなかで、可視光線を最大限に透過させ、赤外線・紫外線を大幅にカットしてくれます。そこで省エネ性が期待できます。

夏は太陽の熱を大きく反射するので冷房効果を高め、冬は高断熱性能を発揮し室内の暖かさを室外に逃がしにくくするので暖房効果の向上に役立ちます。また、冬は窓の結露で悩んでいる家庭も多いです。窓の断熱性を高めることでこの結露を大幅に抑制できるのです。結露抑制は、アトピーの一因と言われるカビやダニの発生を抑えるので、健康な住空間を作り出す要素となるのです。

また、しみやそばかす、カーテンや家具の色あせの一因となっている紫外線を大幅にカットしてくれ、住まいと人の健康を守ってくれます。窓の気密性・断熱性に注目し、どこにどのサイズの窓を設置するを考え、明るさの確保、風通しの良さなどをしっかり得られるようにしましょう。

階段

階段は、二階建て三階建て住宅には欠かせない存在です。階段をどこに設けるか、どのような種類の階段にするかで住宅内の間取りも、階段の下に生まれるデッドスペースの活用法も変わってきます。

最近ではリビング内に階段を設けるリビングイン階段が増えています。リビング内に階段を設ける場合、ストレート型のストリップ階段が設けられることも多いです。この階段の特徴は、箱型の階段に比べると見た目の印象が軽く、スッキリとした印象を与えることができることです。下があいているのでリビング内に階段があっても圧迫感を与えにくく、視線や明るさを通すため広く見える効果も期待できるのです。

ストレート型は、大きな荷物を移動させやすいという魅力がある一方で、階段を万が一、踏み外してしまうと下まで落ちてしまうため安全性の確保についても考える必要があります。我が家には折り返し階段を設けています。折り返し階段は、階段の途中に平らな踊り場で折り返したものです。廻り階段とは、平らな踊り場のない回って上がる階段です。折り返し階段の方が途中で踊り場が設けられているので階段の安全性が高まります。

この踊り場部分を広めに確保し、中二階スペースとしてパソコンを利用したり、スタディーコーナーとして利用させるなどして階段をただの通路とせず、個人の時間を過ごせるスペースとして一つの空間として考えるのもいいと思います。デッドスペースの活用法も多様化しており、ペットスペースやママのワークスペースなど居住スペースの一部として利用されるケースが増えています。単に収納庫として階段下を活用するケースの方が減っています。適した活用法を取り入れることも大事なのです。

ファミリークローゼット

私が家事の中で一番苦手なことが、たたんだ洗濯物をクローゼットにしまうという作業です。タオル類や下着、子ども達の衣類と夫婦の衣類それぞれ別々のクローゼットで管理していたため、しまうという作業を行うだけで、住宅内を行ったり来たりして無駄な動きが多いのです。そのためつい後回しにしてしまい、たたんだ衣類が置きっぱなしになっていることも多かったのです。この家事への不満を解消するために新居には家族の衣類を一か所で管理できるファミリークローゼットを設けました。

タオル類から下着、家族みんなの衣類を一か所で管理できるようになったことで効率よく衣類をしまうことができます。このファミリークローゼットを設けた場所は、身支度を行ったり、脱衣室として利用する洗面室の隣です。ファミリークローゼットと洗面室は行き来のスムーズさを確保しました。洗面室ではお化粧やヘアセットを行います。その隣に衣類まで揃っていると朝の身支度がスムーズに行えます。

着ていた洗濯物はその場の洗濯カゴへとサッと入れることができるのです。入浴の事前準備も楽に行えます。洗面室との動線のスムーズさに加えて玄関ホールからもこのファミリークローゼットへと行き来ができるようにしました。帰宅時まずここで着ている上着をしまい、部屋着に着替えます。隣の洗面室で洗濯物をかごに入れ、手洗いを行います。そうすれば後はリビングでくつろぐだけです。スムーズな動線で暮らしやすさを実感できますし、リビングに脱ぎっぱなしの上着がいつまでも散らかることはありません。家事の効率化を図ることができるだけでなく、家族みんなにとって着替えがしやすい空間となっています。

スタディーコーナー

子ども達が勉強するスペースは、二階に設けた子ども部屋ではなく家族が近くにいるリビングやダイニングです。リビング学習は子どもの学力を向上するというデータもあるようです。一人でこもって勉強をするよりも、生活雑音に囲まれている方が勉強に集中できたり、質問したいところや分からないところを親に聞きながら、勉強をスムーズに進められたり、親子のコミュニケーションを深めることもできるのです。

そこでリビングやダイニングの一角にスタディーコーナーを設けて、子どもがよりよい環境で勉強できるようにする家庭が増えています。このスタディーコーナーがなければ食事をするダイニングテーブルやリビングのローテーブルで勉強を行わなければなりません。食事をするテーブルに消しゴムのカスが散らかるのは不衛生ですし、食事の度に勉強道具を片付けなければいけません。リビングのローテーブルでは身長に合わず姿勢を悪くしたり、勉強への集中力の低下に繋がるのです。

そこで我が家は、ダイニングの窓際にスタディーコーナーを設けました。自然の明かりが広がるスタディーコーナーは勉強がしやすく、窓の外を眺めれば庭が広がり気分もリフレッシュできます。横幅のあるカウンターは子ども達が二人並んで勉強することができますし、親子で並んで宿題のチェックを行うこともできます。カウンターの下には両サイドに収納スペースを設けているので勉強道具やランドセルを一時置きできるのです。

リビングからの視線が気にならないように、後ろには程よい高さで区切った腰壁を設けています。キッチンで家事をする母親の目線はしっかりと届きながらも、気になる視線をカットしたスタディーコーナーは勉強のしやすさを高められています。

コミュニケーションを大事にしよう

家で過ごす時間は家族とのコミュニケーションを大事にしたいものです。そこで家造りの際にはコミュニケーションを意識しました。まず取り入れたのが、最近人気のリビング階段です。リビング階段にすることで、家族が集まるリビングを必ず通らなければ二階の部屋へ行くことができません。家族がリビングで顔を合わせる機会が自然と作り出され、顔を合わせることで会話が生まれやすくなるのです。

以前のように玄関近くに階段を設けておくと、玄関から直接に二階の部屋へ行くことができ、子どもがいつ帰宅したのか分からなかったり、気づけば外出していたということもあったのです。このような状況を避けるにもリビング階段はいいと思います。

また、階段を上がった先の二階ホールにファミリースペースを設けて、二階にも家族で集えるスペースを設けているのです。一階ではテレビを見てくつろいだり、子ども達はゲームやおもちゃで遊んだり、ママは家事をしたりとそれぞれ別々のことをして過ごす時間が多いです。しかし、二階のファミリースペースでは、家族みんなで集い、コミュニケーションを育んだり、ゲームやおもちゃで遊んだりと家族みんなの時間が流れているのです。一階とは違った家族の時間を楽しむことができるのです。

この二階ホールは、リビングの吹き抜け部分に面して設けられています。子どもが利用していても吹き抜けを通して一階に様子が伝わってくるだけに、吹き抜けは一階と二階の距離を縮めてくれています。リビング階段やファミリースペース、そして吹き抜けが家族の気配をより身近に感じさせてくれ、家族のコミュニケーションや繋がりを高めてくれているのです。

新築一戸建ての耐震強度

住宅倒壊の恐れは、近年頻発している地震のたびに感じることも多くなりました。
一定の基準をクリアして建てられているとはいえ、大型地震が起こったり、ニュースでその様子を見聞きすると不安は募りますね。
生活の基盤となる一戸建て住宅の多くは、木造建築物です。

木造住宅は、地震の初期に起こる縦揺れよりもむしろ、横揺れのような水平力が加わったときに、建物全体をスライドさせ変形することで自然の力に耐えようとします。
揺れの大きさによって、変形やしなり具合も異なりますが、揺れがおおきくなると窓や壁が躯体の変形に耐えられず、割れたり接合部分が損傷したりします。
さらに、熊本や大分で起こったような大規模地震によっては、大きく建物が揺さぶられて、一定の角度以上の傾き変形をすると、重力に引っ張られて倒壊する可能性もあります。
建物は、上下の負荷に強い骨組みと、水平の負荷を壁や床で支えます。外からの水平な力に耐えうる強度を増して、地震にも有効とされている「耐力壁」を用いることで、木造建築物の耐久性はさらにアップします。

また、横揺れの被害を小さくする取り組みとしては、屋根を軽量化して揺れの力を増幅させないというのも有効です。
そして、激しい横揺れが襲った際に、腐食した柱に引き抜き力が生じて、基礎から離れてしまうことで倒壊の危機を引き起こすこともあります。
木造建物の一部に腐朽箇所があったときは、土台や基礎の交換を検討しましょう。

空間の繋がりとメリハリ

最近ではワンルームのような一体感のあるLDKが設けられることが多いです。視界を遮ってしまう壁や間仕切りはできるだけ設けないようにすることで、広さや開放感を得られますし、家族と顔を合わせてコミュニケーションを取りやすくもなるのです。しかし、全く壁がなくなってしまうと、空間が間延びしてメリハリも損なわれてしまいます。

そこで視線を抜けさせつつも間仕切りの役目を果たしてくれるような壁を設けることで、空間の繋がりを大事にしながらも、メリハリをしっかりとつけることができます。程よい高さの腰壁を設けたり、アーチ状の垂れ壁を設けてそれぞれの空間をゾーニングするのです。他には、床に高低差を付けることで空間のメリハリをつけるのもいいと思います。

最近では一体感のあるLDKに隣接する形で和室が設けられることが増えています。この場合、洋風のLDKと畳の和室が隣接するため、和室に高さを設けて小上がりにすることで洋風空間と和風空間が隣接しても互いの空間に違和感を与えることなく、それぞれの空間が存在できるのです。視界を遮るものは何もなく、空間の繋がりをしっかりと得ながらも床に高低差をつけることで空間のメリハリが生まれるのです。

我が家は、ダイニングとリビングの境に木の格子を設けました。この格子がLDKのアクセントとなっているだけでなく、ダイニングとリビングのそれぞれの視線を緩やかにカットしながらも、明るさをしっかりと通すため互いの空間が閉鎖的な印象となることもないのです。空間の繋がりを確保する時には同時に空間のメリハリにも注目して上手に空間造りをしましょう。

コンセントについて

今までは住宅への不満というと収納の問題が第一位でした。しかし、最近では家造りで誰もが収納に力を入れるため収納への不満が解消されつつあるのです。そこで最近住宅への不満でよく聞かれるのがコンセントの位置や数においてです。些細なことのようにも感じられますがこれが意外と生活に与える影響が大きいのです。

コンセントは設け過ぎていても邪魔に感じることはありませんし、後からここにも欲しい!と思っても簡単に取り付けることができないだけにしっかりと暮らしをイメージして余裕を持って設けておきたいものです。

例えば、コンセントを設けていてもドアを開けると隠れてしまう壁に設けていても不便です。また、コンセントが目立たないようにLDKの四隅にコンセントを設けると、掃除機をかける際に挿し口を何度も変えなくてはならず、スムーズに掃除が行えないという不満に繋がります。

最近では充電式掃除機を利用する人も多いです。これを使用している家庭はもちろん、今後使用する可能性がある場合には掃除機を収納する収納庫内にコンセントを設けておくといいのです。そうすれば掃除機を収納している状態で充電を行うことができるからです。また、お掃除ロボットも急速に人気を高めています。お掃除ロボット用のコンセントをつくることも検討しておきましょう。

ビデオやスマホ、パソコン、カメラなど充電する場所を一か所に集約させておくと便利ですし、このようにコードが集中する箇所は、できるだけスッキリと見せるように配慮することで生活感を感じさせにくくなるのです。コンセント計画は軽視せず、じっくり考えて設けましょう。