Archive for 8月, 2017

空間の繋がりとメリハリ

最近ではワンルームのような一体感のあるLDKが設けられることが多いです。視界を遮ってしまう壁や間仕切りはできるだけ設けないようにすることで、広さや開放感を得られますし、家族と顔を合わせてコミュニケーションを取りやすくもなるのです。しかし、全く壁がなくなってしまうと、空間が間延びしてメリハリも損なわれてしまいます。

そこで視線を抜けさせつつも間仕切りの役目を果たしてくれるような壁を設けることで、空間の繋がりを大事にしながらも、メリハリをしっかりとつけることができます。程よい高さの腰壁を設けたり、アーチ状の垂れ壁を設けてそれぞれの空間をゾーニングするのです。他には、床に高低差を付けることで空間のメリハリをつけるのもいいと思います。

最近では一体感のあるLDKに隣接する形で和室が設けられることが増えています。この場合、洋風のLDKと畳の和室が隣接するため、和室に高さを設けて小上がりにすることで洋風空間と和風空間が隣接しても互いの空間に違和感を与えることなく、それぞれの空間が存在できるのです。視界を遮るものは何もなく、空間の繋がりをしっかりと得ながらも床に高低差をつけることで空間のメリハリが生まれるのです。

我が家は、ダイニングとリビングの境に木の格子を設けました。この格子がLDKのアクセントとなっているだけでなく、ダイニングとリビングのそれぞれの視線を緩やかにカットしながらも、明るさをしっかりと通すため互いの空間が閉鎖的な印象となることもないのです。空間の繋がりを確保する時には同時に空間のメリハリにも注目して上手に空間造りをしましょう。